レコードを楽しもう!レコードの仕組みなど初心者でも理解できるように分かりやすく解説

最近のオーディオの流行りはハイレゾで、CDが売れない時代にアナログレコードの生産枚数は世界的に見ると前年比で2倍以上の著しい伸びを示しています。
ジャケットから取り出し、プレーヤーに乗せ針を下ろしスピーカーと対峙し解説書を読みながら音楽に没入するという行為が魅力的になっているのです。
昔聴いていた盤を引っ張り出して、あの頃を懐かしみながら聴いてみようというシニア層から初めてプレーヤーを買ってみた人までその魅力を語っていきます。
レコードを楽しもう!レコードの仕組みなど初心者でも理解できるように分かりやすく解説
レコードには細い線が同心円状に掘られていますが、この溝をマイクログルーブといいここに音楽信号が刻まれていてこの溝に針先が当たると再生される仕組みです。
またレコードを聴くためにはレコードプレーヤーが必要となりますが、回転速度は1分間あたり33と3分の1回転または45回転となります。
レコードを乗せて回転する部位をターンテーブルと呼び、ターンテーブルを駆動させる方式には、大別するとベルトドライブとダイレクトドライブがあります。
そしてレコードの溝を正確になぞり、その溝の形に応じ自由に動ける性能が要求されるのがカートリッジで溝に接触する部分は針先で、主にダイヤモンドが使われています。
レコードの買取価格が高くなっている要因
レコードの買取価格が高くなっているのは何故か、その要因について気になる人も多いのではないでしょうか。
1つはやはりレコードの魅力が見直され、再評価されていることが理由に挙げられます。
手軽に音楽再生が楽しめる時代だからこそ、手間の掛かる趣味を魅力に感じる人があらわれている状況です。
またCDやストリーミングとは違った音質の良さも、レコードの価値が見直され、買取価格を押し上げる要因になっています。
レコードはCDよりも種類が少なく、流通量もそれほど多いわけではありませんから、希少性も査定額のアップを手伝っている様相です。
それから、現在でもあえてアナログで音楽を販売したり、限定版としてCDとは別に並行して展開するケースも珍しくないです。
アナログ盤でなければ聴けない音楽というものがあるわけですから、価値が評価されたり高値をつけるアルバムが少なくないのも納得ですし、今後も右肩上がりに上昇する可能性があって目が離せないのではないでしょうか。
音質が良いレコードプレーヤーの判別方法とは
レコードプレーヤーは、レコードを再生出来る為、レコードでしか聞けない音楽を聴く事が出来ます。
しかしそのプレーヤーによって、音質に違いが出る事があります。
読み込みには針を使いますが、その音を安定化させるのに、フォノイコライザーというパーツがありますが、これは内臓されているものとそうでない物があります。
このフォノイコライザーがついていると、高温が大きな音で、低温が小さな音で再生されるのを防ぎ、音が安定します。
またスピーカーにも拘る人も多いと思いますが、最近ではブルートゥース対応の物も発売されているので、普段スマホやパソコンから再生しているスピーカーと同じ物を使用する事が出来る物もあります。
レコード針を含む信号の読み込みに使う部分をカートリッジと呼び、その先のアーム部分はトーンアームと言いますが、このトーンアームにも様々な種類がありますが、これが取り換え可能になっているトーンアームをユニバーサルアームと言います。
これらを交換できる事で、もし音質が気に入らなくても後から交換する事で音質を変える事が出来る為、こちらがおすすめです。
若い世代でもレコードを聴く人が増えている
インターネットを使って気軽に好きな音楽を好きな時に聴ける状態が当たり前の時代になり、CDをわざわざ購入するという人は減ってきています。
世界的な流れを見てもストリーミングで音楽を楽しむ人の比率は年々増えていて、日本でもCDを購入する人は未だ外国に比べてみると多いもののストリーミングの比率も多くなっています。
手間をかけずに音楽を楽しむ人が増える中で、若い世代を中心にレコードを聴くという人も増えています。
レコードプレイヤーを用意して実際に針を落として音楽が流れると、CDやストリーミングで聴く音楽とは違うリアル感や音のザラつきや再現性の高さを感じることが出来てレコードを選ぶという人がいます。
またレコードジャケットを部屋に飾りたいという、インテリアにおしゃれを求める人もいます。
音楽を楽しむ方法には様々な種類があり、物理的な商品として手元に音楽を置いておきたいと考える人がこれからも増えてアナログとデジタルの棲み分けが進むと見られています。
レコードで楽しみたいおすすめの洋楽
CDが普及してから、需要の落ちていたレコードも、近年は価値を感じる方が徐々に増えてきています。
イギリスでは、2021年のCDの売上が約10%減少した一方で、レコードの売上は約10.5%増加したのです。
そんな需要の高まっているレコードで是非聞いてほしいおすすめの洋楽を紹介します。
一つ目はデヴィッド・ボウイの11作目のアルバムであるロウです。
グラムロックの先駆者で世界的名声を受けた彼の音楽は今でも世界中で愛されています。
2つ目はフリーホイーリン・ボブ・ディランです。
全英1位を獲得した出世作であり、フォーク時代の傑作にして、ディランの代表作の一枚です。
最後はザ・ローリング・ストーンズの世界的ヒット作品であるスティッキー・フィンガーズです。
レコーディングからリリースまで500日を要したといわれ、メディアとファンの双方から好評をもって迎えられた素晴らしい作品です。
この他にも多数の名作が残っています。
CDをお持ちの方も是非レコードの音で改めて楽しんではいかがでしょうか。